【和歌山・熊野那智大社】世界遺産の熊野三山へ!八咫烏・大樟の胎内くぐりを写真で巡る

こんにちは!京都の設備屋です。
今回紹介するのは、和歌山県那智勝浦町にある熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)です。
参拝したのは、2024年10月14日。
この日は那智山へ車で向かい、先に飛瀧神社と那智の滝を巡ってから熊野那智大社へ。
那智の滝そのものを御神体として拝む飛瀧神社から、今度は朱塗りの社殿が並ぶ熊野那智大社です。
僕が撮った写真を見ていくと、大きな鳥居や礼殿だけでなく、熊野のシンボルともいえる八咫烏、御縣彦社、樹齢約850年といわれる大樟、そして2024年の干支・辰を描いた大きな絵まで残っていました。
「熊野那智大社って、那智の滝とどんな関係があるの?」
そんなところも含めながら、写真と一緒に境内を巡っていきましょう。
熊野那智大社とは?熊野三山のひとつ

熊野那智大社は、熊野本宮大社、熊野速玉大社と並ぶ熊野三山の一社で、全国に5000社余りあるとされる熊野神社の総本社でもあり、主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。伊弉冉尊(いざなみのみこと)とされる神様です。
「熊野夫須美大神って、どんな神様?」
名前だけでは、ちょっと分かりにくいですよね。
熊野那智大社では、「夫須美(ふすみ)」という名前が「むす」という言葉につながり、生成や発展を表すとされています。そのため「結(むすび)」の宮として、古くから信仰されてきました。人と人との縁だけでなく、さまざまな願いを結ぶ神様として崇められているんですよ。
那智の滝を見たあとに熊野那智大社を参拝するなら、もう一つ知っておきたいのが、この神社の始まりです。
もともと熊野の神々は御瀧の近くで祀られていましたが、仁徳天皇5年(317年)に現在の山の中腹へ社殿を設け、熊野の神々と御瀧の神様を遷したと伝えられています。
つまり、さっきまで見ていた那智の滝と、これから巡る熊野那智大社は別々の話ではないんですね。
2024年は世界遺産登録20周年

最初の写真には、「熊野那智大社」と刻まれた石柱と朱塗りの社殿が写っています。
その奥をよく見ると、
「祝 世界遺産登録二十周年」
の文字が見えますね。
熊野那智大社を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録されたのは2004年。僕たちが参拝した年は、ちょうど登録20周年の年だったんです。
写真を撮ったときには何気なく写していても、あとから見ると「そうか、この年で20周年だったのか」と。
こういうものも旅の記録になりますね。
朱色の鳥居から熊野那智大社へ

こちらは熊野那智大社の鳥居で、横には大きく「熊野那智大社」と刻まれた石柱があり、朱色の鳥居には注連縄と紙垂が掛けられています。
青空と周囲の緑の中に朱色の鳥居が入ると、かなり目立ちますよね。
ここから先は朱塗りの社殿へ進みます。
手水舎も熊野那智大社らしい朱色

境内で撮影した手水舎です。
柱も梁も鮮やかな朱色で、中央には石造りの手水鉢。
神社巡りではおなじみの手水舎ですが、熊野那智大社では周りの建物と同じ朱色で統一されているので、境内の景色によくなじんでいます。
ここで手や口を清めて、社殿へ向かいますね。
熊野那智大社には多くの神様が祀られている

こちらは境内で撮影した御祭神の案内板です。
熊野那智大社の御本殿には、礼殿から見て正面に五殿、左側に一殿があり、それぞれに神様が祀られています。
第一殿は大己貴神、第二殿は家都御子大神、第三殿は御子速玉大神、第四殿には主祭神の熊野夫須美大神、第五殿は天照大神。そして第六殿の八社殿には天神地祇が祀られていると書かれています。
熊野本宮大社や熊野速玉大社と違い、熊野那智大社では御瀧の神様をあわせて祀っているため、一柱多いのも特徴なんです。
那智の滝を御神体とする飛瀧神社を先に巡っていると、このつながりも分かりやすいですね。
境内で目を引いた「昇運」の大絵馬

境内の写真を見ると、朱色の建物に大きな絵が掲げられています。
描かれているのは青い龍。
そして、その横には大きく「昇運」の文字があります。
2024年は令和6年、甲辰(きのえたつ)の年。

近くから撮った写真を見ると、龍の横に「令和六年 甲辰 熊野那智大社」と書かれているのがよく分かります。
龍の上には、那智の滝を思わせるような白い流れも描かれていますね。
社殿だけではなく、その年ならではのものが写真に残っているのも、実際に神社を巡る面白さのひとつです。
朱塗りの礼殿へ

正面に見えている大きな建物が礼殿です。
朱色の柱に大きな屋根、その手前には参拝する人たちの姿も写っていますね。
写真では礼殿が大きく見えるので、「ここが本殿かな?」と思う方もいるかもしれませんが、御本殿はこの奥です。
国の重要文化財に指定されている御本殿域は、世界遺産の一部でもあります。
熊野といえば八咫烏

朱塗りの社殿を背景に、黒い柱の上に鳥の像。
こちらが八咫烏(やたがらす)です。
八咫烏は三本足の烏で、神武東征のときに熊野から大和の橿原まで神武天皇を導いたと伝えられており、役目を終えた八咫烏は熊野へ戻り、熊野那智大社では「より良い方向へ導く、お導きの神様」として信仰されているんです。
「熊野で、どうして三本足の烏をよく見るんだろう?」
と思っていた方なら、その理由がここでつながりますね。
八咫烏を祀る「御縣彦社」

八咫烏の像の近くで撮影していたのが、御縣彦社(みあがたひこしゃ)の案内で、「八咫烏をまつるお社」と書かれています。
熊野那智大社の公式案内でも、八咫烏は境内の御縣彦社に祀られ、導きの神様・交通安全の神様として信仰を集めていると紹介されていました。
大きな礼殿へ目が向きやすい熊野那智大社ですが、八咫烏が気になる方なら、ここも見ておきたいところです。
樹齢約850年!大樟の「胎内くぐり」

こちらは境内にある大きな樟。
写真を見ると、根元に人が通れるほどの大きな空洞がありますが、熊野那智大社では、この樟を御神木として祀り、樟霊社(しょうれいしゃ)と呼んでいます。
推定樹齢は約850年、樹高約27m、幹回りは約8.5mあり、平清盛の長男・平重盛が手植えしたと伝えられている大樟です。
そして、この空洞になった幹の中を通り抜けるのが「胎内くぐり」と言われており、護摩木や絵馬に願い事などを書き、それを持って大樟の中を通り抜けることができます。
樹齢850年と聞くだけでも十分すごいんですが、その木の中を実際に通れるというのは珍しいですよね。
熊野那智大社へ参拝するなら、礼殿だけで帰らず、大樟も探してみてください。
境内の案内板で熊野那智大社をもう一度確認

最後に撮影していたのは、熊野那智大社の大きな案内板で、由緒や御祭神、御本殿、例大祭、そして世界遺産について詳しく書かれていますね。
左側には、
「世界遺産登録」
の大きな文字。
熊野那智大社の社殿と境内域は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されています。
参拝していると建物や八咫烏、大樟などに目が向きますが、最後にこうした案内板を見ると、「今巡ってきた場所はこういう歴史を持つ神社だったんだな」と確認できますよ。
熊野那智大社の御朱印

神社巡りをしている方なら、御朱印も気になるところですよね。
熊野那智大社では、本社で熊野那智大社と御縣彦社の二社の御朱印が案内されており、また、別宮の飛瀧神社では「那智御瀧」の御朱印が授与されています。
特別御朱印が用意されることもあるため、御朱印を目的に参拝する場合は、出かける前に公式サイトの案内を確認しておくといいでしょう。
熊野那智大社へのアクセス・駐車場

熊野那智大社の所在地は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1です。
この日は車で那智山へ向かい、飛瀧神社を参拝したときに利用した美山亭駐車場第二へ車を停めました。
飛瀧神社と熊野那智大社は歩いて巡れる範囲にあるので、那智の滝を見たあと、そのまま熊野那智大社へ向かっています。
那智山周辺には、飛瀧神社、那智の滝、熊野那智大社、青岸渡寺と見どころが集まっているんですよ。
「せっかく那智山まで来たなら、まとめて巡りたい」という方は、どこへ立ち寄るかを考えてから駐車場所を決めると動きやすいと思います。
公共交通機関なら、JR紀伊勝浦駅から那智山方面へのバスを利用でき、「那智山」バス停から熊野那智大社までは歩いてすぐです。公式案内では、紀伊勝浦駅からバスで約30分となっています。
熊野那智大社と一緒に巡りたい周辺スポット
飛瀧神社・那智の滝

熊野那智大社と切り離せないのが、飛瀧神社と那智の滝です。
那智御瀧は飛瀧神社の御神体で、熊野那智大社の信仰の始まりにもつながる場所。
落差133mの那智の滝を見てから熊野那智大社へ向かうと、「どうして那智山で滝そのものが信仰されてきたのか」という流れも分かりやすくなります。
那智山青岸渡寺

もう一か所、一緒に巡りやすいのが那智山青岸渡寺です。
熊野那智大社のすぐ隣にあり、西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られており、青岸渡寺も熊野那智大社や那智大滝とともに、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する場所のひとつです。
熊野那智大社まで来たなら、境内だけで終わらず、この周辺をまとめて巡ると那智山をより楽しめますよ。
熊野那智大社周辺で泊まるなら
遠方から熊野三山を巡るなら、那智勝浦周辺で一泊して翌日の神社巡りへつなげるのもいいですよね。
亀の井ホテル 那智勝浦
2024年7月1日にリブランドオープンしたホテルで、熊野那智大社までは車で約17分と案内されおり、那智湾を望む立地で、那智の滝や熊野古道を巡る拠点としても使いやすい宿です。
休暇村 南紀勝浦
もう一つは、吉野熊野国立公園の中にある休暇村です。
熊野灘を望む客室や温泉があり、紀伊勝浦駅から送迎バスも運行されています。那智の滝や熊野古道を巡りながら、海の景色も楽しみたい旅に合わせやすい宿ですね。
宿泊料金やプランは日によって変わるので、旅行日が決まったら最新情報を確認してみてください。
熊野那智大社を巡って

2024年10月14日に参拝した熊野那智大社。
朱色の大きな礼殿だけでなく、熊野の神様のお使いである八咫烏、その八咫烏を祀る御縣彦社、樹齢約850年の大樟と胎内くぐりなど、境内には写真に残したくなる場所がいくつもありました。
そして、那智の滝を先に見てから熊野那智大社へ向かうと、滝への信仰から現在の熊野那智大社へと続いてきた流れも見えてきます。
参拝した2024年は、世界遺産登録からちょうど20周年。
写真に写っていた記念の文字も、この年に訪れたからこそ残った旅の記録です。
那智勝浦へ行くなら、那智の滝だけで終わらず、その先にある熊野那智大社まで足を延ばしてみてください。
今回の情報が、あなたの旅の参考になれば嬉しいです!




